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【小説:FF11】Distance of ideal⑥


新年明けての自己満足小説 第6話です。

うん。フリューデンも突撃するといい。・・・な回です。

まだ、話は書いているんですが、一向にまとまらんやつらです(笑)
着地地点まではもうちょっとかかりますがね(にやり)


それでは、本編へ。
 

Distance of ideal---5

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「味はこんなもんかな~?」
踏み台に上って調理しているロートゥ。
昼間っから野外で呑んだくれて眠りについているヤロー二人をよそに
晩御飯のクリームスープを仕込んでいた。
「パンも作ってあるし、あとは二人が起きるのを待つだけかな~。
 あ、そうだ洗濯物!!取り込まないと!」
台所経由から二階のバルコニーへ出る階段へとパタパタと走った。


タルタルでも届くところに干してある自分の服やタオルなどを
一枚ずつ取り、たたんでは近くにある木製の長椅子に置いていく。
外は夜という闇が支配しようとしている中、その合間合間に見える小さな星々が
バストゥークを照らしている。
その星々が照らしている町並みを踏み台に上り見つめるロートゥ。
「いつみてもこの景色は飽きない~。
 岩の色と街頭がすごく不思議に混ざり合ってる。
 ウィンダスには緑一色だけだったもんな~。」
「…ウィンダスが恋しい?ロートゥ。」
「おそよう、フリューデン。」
「おそよう…って(苦笑)確かに、おそいおはよう、だね。」
「うん。…ウィンダスが、恋しいって言われたら多分、恋しいのかな?
 8年近くも強制的に離れて暮らしていればね~。」
眠りから覚めて夜風にあたりに来たフリューデンに苦笑いで返した。
ロートゥの隣に立ち、同じようにバストゥークの景色を眺める。
「僕もサンドリアには殆ど帰ってないから、たまには帰るのもいいかな?って思っているんだ。
 だけど、やっぱりバストゥークがいいんだよね。」
「うん。第二の故郷で、何があっても
 その大きな腕(かいな)のように「おかえり」って言ってくれるバストゥークが好き。」
「僕も同じ気持ちだよロートゥ。
 あと、ね、ロートゥと巡り会うことができたっていう意味でも好き。
 それに…それだけじゃない。」
「え、どういう意味?」
フリューデンはロートゥに向き直り優しく微笑みかけた。
「・・・僕は初めて君とグスタベルグで出会った時、心に何か感じたんだ。
 その心がここ最近もっとはっきりしたものに変わった。
 リーベルグが来てから急速に…。」
優しく微笑みかけるフリューデンの瞳をロートゥは外すことなく見つめ返す。
「彼に思い知らされるとは思わなかった…。
 でも、何かのはずみでなければその気持ちはいつまでたっても変わらなかったのかもしれない。
 どこかで僕が臆病風に吹かれていたから。」
少し潤んでいるかのようなフリューデンの瞳。
それでもロートゥは無言で見つめ続ける。
「僕は…。」
一拍したのち、フリューデンは言葉を紡ぐ。

「ロートゥのこと…愛している。」

「……。」
この闇ではっきりとは顔の色は分からないが、ロートゥの耳はやんわりと熱を帯びて
紅くなっているように見えた。
「ふふ、急に言われても困っちゃうよね。
 僕はこの気持ちを8年近くも気づいていながら、
 ロートゥとの関係が壊れるかもしれないと思っていたのか…
 この気持ちと自分を騙していただんだ。」
爽やかに笑う。どこか吹っ切れたかのうように。
自分の気持ちをロートゥに言えたことで何か重くのしかかっていた物を
ほぐすことができたからでもあるかのように。
「リーベルグのこともあると思うけど、返事を聞きたい。
 返事の結果がどうであれ、ロートゥさえよければ
 …僕はロートゥと変わらず…気ままな冒険を続けていきたい。」
「…い、今…返事をしないと…だめ…かな?」
「本当なら今すぐにでも聞きたいと思っているけれど、
 今じゃなくてもいいよ。ロートゥにも考える時間は必要だから。」
「あ、ありがとう…。」
照れながらうつむくロートゥ。
そんな仕草を見て優しく微笑むフリューデン。
「そろそろ、リーベルグ起こしてご飯たべないと…。」
「あ、あぶない!」
「!!」
少しぎこちない動きで踏み台を降りようとした際、足を踏み外し
片膝を床に着けたフリューデンに抱きとめられる。
バランスのとれたフリューデンの懐に顔を埋め、さらに顔を赤くするロートゥ。
―――ただ抱きとめるだけのつもりだったフリューデンはそのまま腕を回し、
優しくロートゥを抱きしめた。
フリューデンに抱きしめられロートゥは今にも沸騰しそうな頭を落ち着かせようとしていた。
けれども、抱きしめられていることがどうしても頭から離れず
そのまま身を預けたままの状態になってしまった。

(わ、わたし…、フリューデンの気持ち…凄く嬉しいのに…。
 どう、していいかわからない…。
 だって…フリューデンはエルヴァーン、私はタルタル…。
 それに、他にも…フリューデンの出自はサンドリアで貴族…。
 ああ、もう色んなことが今まで考えていなかったことを巡ってる…。
 
 それより…、私はフリューデンのことをどう思っているの…?)

「ごめん」
「…?」
ロートゥを抱きしめたままどのくらいの時がたったのか、フリューデンは
一度優しくぎゅっと抱きしめなおしてから、静かに自分からロートゥを離し、
踏み台から降ろした。
「想い人を目の前に色々な衝動を我慢って難しいね。
 リーベルグは本当にすごいって思う…。
 それに…あんまりこのまま抱きしめ続けるとロートゥがまた倒れちゃうかもしれないね。
 僕もまだまだ修練が必要かな?」
どこか苦しそうに優しい笑顔を作る。
「…。」
未練を残すように屈んでいた体を立たせ、階段の方へと歩き、振り返り一言。
「もし…、もしね、何か障害があってその先に進むことが難しくて思い悩んでいても
 僕はロートゥと一緒に乗り越えていきたいと思っている。
 だから…もし、僕を選んでくれるのなら僕は…。
 …この先の言葉はロートゥからの返事の時に残しておくよ。」
「フリュー…デン…。」
「先に行っているね。寝腐っている竜騎士をいい加減、起こしてご飯食べさせないと!」 
笑顔一つ残し、軽やかに階下へと降りて行ったフリューデンの姿が消えても
階段の方を見つめているロートゥ。
胸に小さな両手を重ね早まって落ち着かない心臓の鼓動を静かにさせようとしていた。
それでも、全然言うことを聞かない鼓動。
頬から発せられる熱を夜風は拭き取らず、ロートゥはただただ茫然と夜闇の星空を見上げた。


バフッ―――
「ふがっ!!!」
安眠していたリーベルグの頭上に突如とふかふかの枕が攻撃してきた。
思わず間抜けな声をあげ目を覚ます。
そして、こすった目を開けた先を見ると
ただならぬ暗いオーラを纏い、しかし、天使のような微笑みをもつ
黒髪のエルヴァーンの青年がリーベルグを見つめ立っていた。
手には先ほど頭上に攻撃してきたと思われる枕を抱えて。
「いつまで惰眠をむさぼっているんだい?
 そろそろ起きたらどうかな(にこにこ)?」
「暗黒騎士…降臨…。」
「ん?何か言ったかい?」
「イエ、ナンデモ。」
笑顔のまま枕をリーベルグに投げつけ、キッチンでスープを温めなおすフリューデン。
その後ろ姿に少なくとも違和感を感じたリーベルグは
当人に聞こえないよう「あれはなにかあったな…」と一人ごちた。
「あれ、そういえば…ロートゥは?」
「ロートゥならバルコニーで洗濯物を取り込んでいるよ。」
おたまでスープの鍋をかき混ぜながら熱さを確認したのち、スープ専用の深い皿に取り分け
木のスプーンとパンを一緒にリーベルグの前へと並べる。
「うっほー!うまっそうだな!」
「先に食べていいよ。ロートゥはもう少しかかるって言っていたから。」
「フリューデンは食べないのか?」
「僕は…。後でいいかな。」
そう言うと、リーベルグの対面に座り、両腕をテーブルの上に置いて手を組み、
その上に顎を乗せ、よりどんよりとしたオーラを纏わらせた。
何口目かのスープを口へ運ぼうとしたリーベルグはそのオーラを感じとり
ぽつり、ぽつりと会話を投げかけた。
「お前…、ロートゥに何かしたのか?」
「何か…って?」
「いや…その、さ。わかんねぇけど…。お前、今、すさまじく暗黒オーラ放ってるから。」
「…。あれ?そう?」
「ああ。」
ぱくり。
目はフリューデンに固定したままスープを食べる。
当人はいつもの笑顔を返しているがどこか黒い何かを放っていた。
「う~ん。難しいね。」
「何がだよ。」
「愛しい人の前で感情を抑えること。」
「っば!!なっ!!やめれよ!?
 おおおお、俺には心に決めた人がっっ!!!」
「うっわー。何勘違いしているんだい?
 リーベルグのことじゃないよ。
 っというか、僕はそういう人間じゃないし。
 それに、僕の愛しい人なんて君は分かってるだろう?
 元凶は君なんだし。」
ニヤリ。と口元を少しあげ、ナイトとは思えぬ笑顔を返す。
「(ゾクッ)わあ~わるかったよw
 っで、感情を抑えることが難しいってか~。
 ん?感情を抑える…って、ちょ、おま!!?ロートゥに何かしでかしたのか!?」
「…してない。」
「な、なんだよ、その、「…してない。」って空白を置いてからの言葉はっ!
 しかも、目線逸らして!どうしたって、おかしいだろ~!?」
「っち。」
「なんで舌打ちするかね、このナイト様は?」
「あ~~、もう。この竜騎士は煩いなー。
 ロートゥが上り台から落ちそうになったから受け止めて
 そのまま抱きしめただけっ!それ以上、それ以下もないよ!」
「だ…き…しめ…。」
「君も最初にやっただろ?公衆の面前で。」
「っぐ!!」
「僕はそれすらも我慢するつもりだった…。ただ、
 こうも感情を抑えることが難しいと知ったんだよ。」
興奮状態の白い肌は少し赤みがさし、ぶつぶつと呟くフリューデン。
「…んなの、意識しすぎなんじゃないか~?」
「意識していないほうが僕はどうかと…。」
「お前って…さ、つくづく…不器用なんだな。」
「な…ん、だって(にこにこ)」
笑顔なのにこめかみに怒りマークが見える。
「今まで通りに接すればいいじゃんか。
 カザムでの温泉の時だって、あれも無意識のうちかもしれないだろうが~。
 今まで通りなら暴走することないだろ?」
「…簡単に言ってくれちゃうよね、リーベルグ。
 意識しはじめてしまったら、いつも通りなんてできないよ。」
「あら、やだ。ナイト様は自制心はお強いはずじゃなくて?」
「君よりかは強いと踏んではいたつもりなんだけどね(にこにこ)。」
「ったく…。世話の焼けるお兄様ですこと。
 心配なら、今晩あてくしのお家に泊まって修行なさればよくてよ?」
「…なんでさっきから女性の口調なのさ…。」
眉根をよせ苦虫を噛んだような顔をするフリューデン。
「そもそも、なんで君の家に泊まらなければならないのかな。」
「は~~~~。
 こんな不安定な状態のお前をな、愛しい人と同じ屋根の下に置くほど
 俺は強くないぞ?
 だったら、俺の家で少し頭を冷やすかなんかだな。
 ま~、お前が俺の家に来るの嫌なら、俺がお前の部屋で寝泊まりさせてもらうけどな!」
ガタッ―――
椅子から勢いよく立ち上がりリーベルグの前へつんのめる。
「っな!?」
「あ~、それならいいな!
 ロートゥと同じ屋根の下!!よし、これだ!!
 そうと決まれば、善は急げだ!
 フリューデン、これから俺の家に荷物を取りにいくぞ!!」 
そう言い放つとスープ皿に残ったスープをかっ込むように食べ、
フリューデンの腕を引っ張り玄関の扉へと向かった。
その時、バルコニーで涼んでいたロートゥが降りてきた。
「あ、あれ?
 こんな時間に二人ともどこ行くの?」
「俺の家にちょっと行ってくる!すーぐ戻ってくるさ!!」
「え、え?どういこと?」
リーベルグに腕を捕まれた状態のフリューデンが申し訳なくロートゥへ告げる。
「ど、どうやらリーベルグが今日泊まりたいらしく…。
 それでお泊り道具的な物を取りに…。」
「あ~えっと、そっか。
 うん。わかった。じゃあ、お布団用意しておくね。
 布団は…フリューデンのお部屋に置いておくから。」
「いいって、いいって!
 すぐ戻ってくるから、その時に俺が自分で運ぶよ!」
「でも…。」
「こういうことは男に任せるもんだぜ!」
ロートゥに向けてウィンクを投げる。
そして、「じゃっ!」と言い終わると、フリューデンを引っ張って外へと出ていってしまった。
「……リーベルグは相変わらず嵐…。」
またも一人ぽつんと残されたロートゥは数秒ぽけーっとしていた。
我に返った時にはお客様用の布団をせっせとダイニングへと運んでいた。

「えーっと…。でもなんでリーベルグはいきなり泊まろうと思ったんだろう…。」
小首を傾げぼへーっと考える。
「まぁ…いっか。賑やかなことはいいことだもんね。」
誰もいない空間で笑顔を作り、ロートゥはせっせと再度、夕飯の支度をし始めつつ、
視界の端に映っていたおいしそうなお酒をちびちびと呑み始めた…。
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翡翠龍斗

Author:翡翠龍斗
New!⇒進撃のリヴァハン厨(笑)作品大好きですよ!

FFシリーズがなにより好きで、お着替え(コスプレ)も好き。
FFは4と11をこよなく愛している、赤樽。
たまにFF以外にコーエーとかもろもろのオタ話炸裂?

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